お手本が消えていく
恩師、恩人、
そんな人たちが次々とこの世を去っていく。
3月1日の未明、大好きな叔父が旅立った。
腕の良い整体師で、
赤ちゃんの時から身体を見てもらっていた。
大怪我をして15歳で腰を痛めてからは、
10年以上、東京から福岡まで通っていた。
妊娠している時も、
出産した後も、
いつも私の骨を整えてくれた。
私が今健やかでいられるのは、
彼の影響がとても大きい。
身体に入れるものに気をつけ、
大きな魚をさばいて、お寿司を握るのもお手の物、
味噌、梅干し、ふりかけ等々…
手づくりの食べ物もよく送ってもらっていた。
「お陰様で元気になりました」
「お陰様で3人も子どもが産めました、先生ありがとうございました」
そんな患者さんが亡くなる直前まで通っていた。
マクロビやオーガニックが流行る前から、
愚直にそのハシリのような生活をしていた。
自然のもの、
本質的なこと、
身体を内から整えること。
そのエッセンスをふんだんに浴びながら、
育ったと思う。
私が、オーガニックコスメブランドを作ったり、
アロマセラピストの資格を取ったのは、
叔父の仕事への憧れがあったからだ。
家族、親族みんなが長男である叔父を頼り、
ふだんの暮らしも、
法事などの家族行事も、
叔父の仕切りによって、仲良く動く。
それが一族のスタイルだった。
その叔父が急逝するなんて、誰も想像していなかった。
とても寂しい気持ちと、
これまでたくさんの愛情をもらった感謝と、
これからは、
大好きな素敵な他人の後に続くのではなく、
より自分の感覚を信じて、
自分と生きていくんだよ。
そんなメッセージをもらった気がする。
自分を育ててくれた、
自分に大きな影響を与えてもらった、
その人からも卒業していく。
守破離の、離のフェーズ。
叔父のような親族、
学校の恩師、
メンターや好きな著名人、
はじめは教えてもらい、学び、真似して、
愚直に行動を繰り返し、
自分の経験が増えていくうちに、
真似した相手とは違うオリジナルのものが生まれていく。
その流れの中にいるんだな。
出逢ってくれてありがとう
育ててくれてありがとう
Mariko
2019.3.5
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